いつもの散歩コースの田圃も、早く植えた苗は既に穂が出て花が咲き始めていた。
今日は朝から雨だったが、夕方になり止んだので散歩に出た。 いつもなら大概畦道を散歩する方に会うのだが、今日は誰にも出会わず帰路に向かうと軽トラがやって来た。
「こんにちわ!」 市役所を定年退職した近所の知人だった。
「こんにちわ。 いつも頑張ってますね!・・・ この西戸耕地で、××さん程熱心に稲作をやっている人は居ないですね」と言うと、
「はい! 最近は皆さんが手を省いて・・・、手を入れれば違うんですけどね。」
「そうでしょうね。 ところで収穫時期は来月末くらいですか?」
「いいえ、9月初旬です! 秋雨前線が来る前に刈る予定です。 去年は10日間ぐらいグズグズしていたんで、大変だったんですよ・・・」
「ところで、あそこの田圃は稲の色が違っているけど、なぜですか?」と聞くと、
「あそこは1本植えです。 生産者の趣味ですねえ・・・ 1本植えは面倒なんですよ。 田植えをする60日くらい前にポットに1粒入れ、60日位して根が巻いて来ないと田植え機で田植えが出来ないんですよ・・・」
「そうですかァ それでも1本植えをするのは、収穫量とか美味しさに違いが在るんですかねえ?」
「いいえ、分けつするから同じだと言うんですけど、分けつは数週間掛かるから収穫時期が難しいんで、収穫量は結局落ちるんじゃないかなあ・・・」
「そうですかぁ・・・趣味なんですねえ」
他愛ない会話だが、これも一日のしめ括り。
0コメント