「加計ありき」として話題を呼び、都議選での大敗や支持率を落とした政府・自民党が閉会中にも拘わらず委員会を再開したのだが、質問者は議員個人の考えを発言するのでは無く、所属する党の代弁者として「党の台本読み」となる。 応える政府側も同様で、視聴する国民にとっては見たくも無い三文ドラマを見せられ期待外れとなる。
国会は国権の最高機関であり国の立法機関であって、法律の制定、条約の承認、予算の議決、総理大臣の指名などを行う-のだが、今回の委員会の目的は、今治市に開設予定の加計学園の獣医学部新設に「安倍首相が関わったか否か」であり、観劇同様に、結果が判明することを期待する国民にとっては議会での再演ショーでは無く、「特別審査会」による結果で良い。
制度の違いはあるが、アメリカ議会は与党共和党が多数では在るがトランプ大統領の「ロシア疑惑」の追及を決定したように、今治市に獣医学部を新設するにあたって、安倍首相の関与が在ったか否かについて、国会が選んだ審査委員による審査の方がスッキリする。
僕の住む町で起きた「町が、議会議員の倫理条例に反することを知りながら工事を発注した」にも拘わらず、審査会は発注した町の発注経緯を追求せず、条例通り、議員の「条例規定違反」だけを問いだのだ。 「条例に反する」とされた議員は、規定通りに努力をしたにも拘わらず、町が指名し発注したことで「条例違反」となったのだ。 即ち、法を遵守する立場の行政が、条例に反する仕掛けをしたのだ。
小さな町だから起きたのでは無い。 日本の風土として「お上に従う」傾向が在る。
「遠山の金さん」は芝居の世界なのだが、日本人は芝居好きなので、政治も芝居を期待してはいないのか?
特にマスコミはほとんど同方向を向いていて、党の機関紙になる必要は無いが、真実を知らせる報道が欲しい。 国民はマスコミの意向は期待していないし、議員はマスコミを通して国民に訴えたい筈なのに、マスコミと政治家は対峙してはいないか。
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