日本じん

 昨日の日経新聞夕刊記事「あすへの話題」に、元外務事務次官の藪中氏が寄稿した記事が在った。

『健康に良いと言われて歩き始めると楽しいことが多い・・・」が、偶々「背後から・・・音も無くやって来て、走り去ってゆく。 こちらは、いつもまっすぐに歩くわけでは無い。 地下鉄の駅に入ろうと右に寄ったところで、自転車が顔に触れんばかりのところを過ぎ去って行ったことがあった。

若い女性だったが、「何よ、オジサン!ぼさぼさしないでよ」と怒ったような顔で振り返り、去って行った。・・・一つの提案がある。 アメリカで経験したことだが、自転車に乗っている人が前を歩く人に「右を行きます!」と声を掛けるのがルールとなっていた』

ので、日本でも“声掛け”をルール化出来ないか-との内容なのだが、

日本の道交法では「自転車は車の仲間」なので、「車道を走行すること」が原則。 故に、自転車は道路の左側を走行するので、右側を歩く歩行者とは対面状態であり、「後方から追い抜く」ことは道交法では通常無い。

増してや、歩道を通行する場合は歩行者優先。 前方に歩行者が居れば自転車を降りて歩くか、道路左側に渡って運行すれば良いわけで、“歩行者の脇をすり抜ける”走行は道交法に反する-ので、好ましくない。 否、問題は、自転車の運転ルールを知らない人が自転車を運転していることだ。

自転車は「軽車両」なのだ。 だから、前述の「歩行者の後方から突然走り去る」運行をすれば、道交法違反なのだ。 偶々取り締まる側が居なかったから良し-とするのではないだろう。

 最近の小、中学生は学校で運行ルールを学ぶチャンスがあるのだが、自転車の運転は「大人はルールを守らない」典型例だ。

 日本人はルールを守る-と言われ、自民党二階幹事長が国連本部で訴えた国土強靭化の言葉、

「日本は自然災害の多い国であり、その知見や経験、教訓を全世界に伝えていかなければならない」とし、災害大国としてそれを活かす-としたのだ。

 水害などで人命を失わないよう-何かをルール化する。 

一人ひとりの努力に頼るしかない-では無く、良識化だ。

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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