昨年の11月17日に開業する予定だった豊洲市場。
元々土壌が汚染されていることから、市場では地下水を全く使用せず、土壌からの汚染物質が作業場内に入らないように建設された豊洲市場。
自民党の支援を取れなかった小池氏は、移転反対を主張して来た一部の都議と、(当然なのだが)「地下水の汚染」を強調することで都民を引き付けようと論点を張ったため、知事になった小池氏は、都の豊洲移転に関する専門家会議の「安全」宣言にも拘らず、その後の「盛り土問題」「地下水汚染データ」等を、都民の心理を揺さぶるようにメディアが報じたことで「安心」などという極めて恣意的な目安を持ってしまった。
半年も過ぎ、「都議選前に結論を出す」とした小池氏だが、頼りにしていた市場問題PTも当初は「築地改修案が適切」としていたが、最終報告書では削除した。
一方、国際金融都市構想を打ち出した東京都。
これには国との連携が必須条件。 自民党を離党した小池都知事にとって、豊洲移転を蹴った場合の現政権との距離は金融都市構想にマイナスだ。
更に、都議選後の議会のシェアを考えれば、公明党は豊洲移転であり、都民ファーストの会は小池氏の意向に従うことから、「豊洲移転」と言わざるを得ないのだ。
この移転をストップさせた半年の評価が、都議選の結果にどのように現れるだろうか?
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