散歩の途中、刈り取った蕎麦の「島立て」が在った。
蕎麦などの収穫は、刈り取りから袋詰めまでコンバイン(機械)で行うが、人手で収穫する自然農法を行っている農家も在る。
僕が子供の頃は、農産物の収穫を全て人手で賄っていたが、蕎麦や豆は一緒くたに熟れないので、凡そ熟れたであろう時期に刈り取り、茎の栄養を実に行き届かせるように、紐で縛って束にして立てつけて置くのだ。 この収穫した「立て付け」を「島立て」と言い、完熟した良い実を収穫するには最善なのだが、従事する農業人の減少と高齢化で効率onlyになり、「旨味」が無くなってしまった。
「効率オンリー」と言えば、政治問題化した新型コロナウイルス対応だが、批判の的の一つに「保健所」が在る。
「電話を掛けても、つながらない」だの「何日も、待たされた」
と、マスコミのインタビューに、新型コロナの対応窓口である「保健所」への不満をぶちまけるニュースが流れた。
鳴りやまぬ電話、膨大な量のカルテや発生届出用紙、涙を流す保健師-
「終わりの見えない闘い」のドキュメンタリー映画を撮った宮崎信惠監督は、「人の命を守る」と言う強い正義感の下、葛藤や苦悩を抱えながら寸暇を惜しんで働く保健師たちを目の前にして、
「偉いね、立派だね・・・と美化する積りは在りません。 ですが、ここまで追い詰めたのは誰だろう(?)・・・って、私の作った映画を見て考えて貰いたい・・・」
とつぶやいた。
不満をぶつけて票を投じるー
誰がやろうが「不満」は必ず出るものだ。 それでは「解決」にならない-ことから思案しようよ。
「答え」の無いのがまつりごと
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