今日10月20日は、上皇后美智子様の誕生日だそうだ。
平民から(皇太子)妃として迎えることが考えられなかった天皇家に、初めて嫁いだ正田美智子さん。
周囲の嫌がらせに、昭和天皇の侍従入江相政氏に尋ねたと言う。
「(昭和天皇の后)香淳皇后は、平民出身という以外に(私に)何か御気に入らないことが在るか?」
「軽井沢の恋」は上皇后の今でも続いているが、常に「弱い立場の人々」への関心は高く、詩歌を発信した。
中でも1935年、ニューデリーで開かれた国際児童図書館評議会の基調講演で美智子妃が発表した児童文学者・新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」は、大反響だった。
「ある日、でんでん虫は大変なことに気が付きました。
『私は今までうっかりしていたけど、私の背中の殻の中には、悲しみが一杯詰まっているのではないか? この悲しみはどうしたら良いのでしょう?』
でんでん虫は、お友達のでんでん虫のところにやって来ました。
『私はもう、生きてはいられません』と、でんでん虫はお友達に言いました。
『何ですか?』とお友達のでんでん虫は聞きました。
『私の背中の殻には、悲しみが一杯詰まっているのです』とでんでん虫に言いました。
すると、お友達のでんでん虫は言いました。
『あなたばかりじゃ在りません。 私の背中にも悲しみは一杯です』
それじゃ仕方ないと、別のでんでん虫のところに行った見ました。
すると、そのお友達も言いました。
『あなたばかりじゃ在りません。 私の背中にも悲しみは一杯です』
とうとうでんでん虫は気が付きました」
● 老いて行く身 ● 病む身 ● 死すべく身 ● 滅ぶ身 ● 尽きる身
生まれるときに「お任せ」なら、死ぬときも「お任せ」
出来るだけ荷を軽くして人生を過ごそう!
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