昼飯を食べに行くと、寺内氏は既に食べ終わっていた。
情けない話だが、義歯を支える自歯牙が歯槽膿漏に拠り揺ら揺らで食事が上手く出来ず、ムニャムニャして飲み込んでいるのだ。
なので、
「今日は、こちらが『マゴチの煮付け』で、こちらは『マゴチの昆布締め』です」
どちらも食べ易かったので頑張っていただいたが、此のところ、漬物が固くて僕の義歯では嚙み切れないのだ。 (^_-)-☆情けないナァ・・・
食事後のコーヒータイムに、餡子をカステラ生地で巻いたロールケーキが出された。
寺内氏の愛媛・松山でのお土産だと言う。
奥様思いの寺内氏のことだ。 病身の奥方の療養のために、道後温泉に行かれたのだろう・・・
頂いたロールケーキは「タルト」だそうだ。
「タルト」って、焼き菓子では無かったかナァ・・・と思ったので検索した。
すると、愛媛県では県菓子工業組合が「道後松山タルト」或いは「松山タルト」として商標登録し、愛媛の郷土菓子(和菓子)としているのだ。
増してや、松山藩主の松平定行が長崎探題職だった1647年、入港したポルトガル人から貰った南蛮菓子が気に入り藩に造らせ、明治になり松山の菓子司に技術を広め、愛媛の銘菓となった-らしいのだ。
洋菓子屋の「タルト(タタン)」より歴史的に古いのだ。
ところで、話は変わるが、
「親ガチャ」と言う(若者)言葉を知った。
「ガチャ」とは、コインを入れてガチャガチャ廻すと、カプセルトイ(おもちゃが入ったカプセル)が出て来るゲーム機のことだが、どのような親の元に生まれたかによって人生が決まってしまうことを「親ガチャ」と言うらしい。
ヒトの親の立場からすると、「親の責任にして、努力から逃げている・・・とんでもない!」
と思ったが、親によって人生を狂わされた若者が居るのも確かなのだ。
ヒトは、時の立場に寄って自分を正当化したがる。
だが、相手の立場を理解すれば、寛容力を働かせれば解決するのだ。
寛容、寛容・・・
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