今、大阪の学校法人森友学園の小学校建設にまつわる話題がマスコミを賑わしている。
ところが、その話題のポイントが本質的なことより、ある言葉が耳に残る。
その言葉は「忖度」。
「〇〇を忖度して、××したのではないか?」
森友学園の小学校建設に当たり、国有地の購入に関して役所の関連部署が、巷で言われる政府関係者や当該事案で利益を得ることが想定される人への追及に使われる言葉だ。
辞書では、「他人の心を推し量ること」とある。
関係者が、その事案の主たる目的を察知すること-なのだろう。
「斟酌(しんしゃく)する」「空気を読む」「慮る(おもんぱかる)」
似たような言葉が在るが、キチンと使い分けが出来ているだろうか?
そこで辞書を見ると、
「斟酌する」・・・ 他人の心情を推し量った上で、それをくみ取って手を加えること。
「空気を読む」・・・ その場の雰囲気から状況を推察すること。
「慮る」 ・・・ 周囲の状況などをよくよく考える- 思いめぐらすこと。
書いているうちに、現役時代のことを思い出した。
損害保険会社の査定部署に勤務していたのだが、在る案件の調査結果「無責」、いわゆる「保険金を支払うことが出来無い」との通知をしたところ、その案件を扱う営業部署の責任者が来訪。
「有責にしてもらいたい」
僕は即答した。 「調査の結果が出た以上、それを覆すことは出来ない。」
後日、上司から言われた。 「お前はバカだなあ」
「空気が読めず」「斟酌できず」 その結果、左遷が待っていた。
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