「医療は国の安全保障を担う重要な分野で在りながら、国が統制出来る体制にはなっていません。 そして、各医療機関は経営を無視出来ないと言う足かせが在る中で、意思決定を行っています。
現在の重症COVID-19への対応状況を例えると、全体を統括する指揮官が不在のまま、一部の病院の、更に一角でゲリラ戦が行われているような状態です。
医療従事者のごく一部が、不眠不休でゲリラ戦に対応しており、このままでは何れ消耗し、ゲリラ戦事態が行われなくなる・・・」
これは、小牧市民病院集中治療センター長尾崎将之医師の論文からの抜き出しだ。
COVID-19問題が起きて以来、政府は「国民の生命を守る」と言い、ワクチン接種を国の責任で行うべく体制を整えた-と思わせるべく、河野ワクチン行革相、田村厚労相が対応しているのだが、指揮官たる菅首相が全く「ヤクタタズ」なのだ。
「緊急事態」だ! 新型コロナウイルス感染重症者が増え病床が逼迫し、「医療崩壊の危機」だ!と言うのに、指揮官が居ないのだ。
「政治」を知らない人が国のリーダーになったことで、「守る」と言った首相は自分の椅子を守る姿勢は示すものの、国民を守る姿勢(国の体制)を整えるべく「兵站」を構築する-即ち、民間医療機関も含めSARS-COV2対策体制を整えることが第一なのだ。
尾崎センター長も、
「重症COVID-19診療を重点的に行う医療機関を地方単位で指定し、そこでの人材確保や教育を優先して交付金を使用することで、コロナ病棟の拡大につながり、人員の集約化と補充と言う兵站管理無くしてCOVID-19との戦いに勝利することは在りません」
と結んでいる。
今日の毎日新聞による世論調査では、
菅内閣の支持率は26%と最低を更新し、不支持率も66%と過去最悪となった。
菅氏は自らが撒いた種の結果だが、国民は「選んだ人」では無いのだ。
無責任時代では無いのに、どうしてこうなったのだ・・・
0コメント