初体験

 隣町越生(おごせ)は明治22年に町制を施行した町で、家内工業として盛んだった絹織物と木材の集積市場として栄えたため、今も残る商店には‟旦那的風情”が在り、町内で唯一残る「越生うちわ」の製造販売店「しまの」で、若手講談師3人による「第6回囲炉裏ライブ」が在り参加した。

この「越生うちわ」だが、明治初期には年間42万本も生産した一大産業だったらしいのだが、団扇の腰が強く、日常の火おこしには最適な団扇だった記憶が在る。

 ところで講談って何?  将に起源は戦国時代だそうで、江戸時代には辻講釈として流行り、江戸末期から明治にかけて全盛期となった日本の伝統芸能なのだが、講談と落語の違いは何でしょう?

落語は会話によって成り立つ芸だが、講談は張り扇(はりせん)と釈台を使って独特の調子で話を読む芸なのだそうで、東京と関西にそれぞれ100名ていどの講談師が居るらしい。

中でも東京では「一龍齋△△」とか「神田〇〇」「宝井✖✖」関西では「旭堂◎◎」が有名だが、今日の演者は平成10年以降に入門した若手3人で、一人目が女性で「田辺銀冶(たなべ ぎんや)」と言い親娘で講談師だそうで、題目は現スポーツ庁長官の「鈴木大地」だった。

二人目は「神田山緑(かんだ さんりょく)」で、家康が天下統一を図ったときの前田家と豊臣方の武将たちの茶室での出来事を演じ、三人目は大阪の「玉田玉秀斎(たまだ ぎょくしゅうさい)」だった。  「玉田玉秀斎」は4代目で、先代は約100年前に関西で活躍した名跡だそうで、継いだ4代目は前名を旭堂南陵(きょくどう なんりょう)と言っていたらしい。

題目は忘れたが、自己紹介的な内容だった。

 昨年は落語を聞いたが、近くで楽しい時間を過ごせたことは良かったが、会場に集まった方たちは僕以外は全てご近所さんで、終了と共にスタコラ駐車場に向かった。

 

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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