いつもの蕎麦屋「山冨貴」でのひとコマですが、先客の女性3人組の会話が耳に入った。
「先生に、『ジェネリックでも良いですか?』と聞かれたのですけど・・・私は『今までのと同じにして下さい』といったのよ。」 「あの先生、割と勧めるのよ。何故かしら・・・」
ジェネリック医薬品-開発した先発医薬品の特許満了後に、別の医薬品メーカーが先発医薬品と同じ有効成分の医薬品を同じ製法で製造した薬。
ジェネリック普及率は、医療先進国アメリカで90%以上、ドイツで82%、イギリスでも73%だそうですが、日本では40%程度。 まだまだ‟品質に対する根強い不安”が在り、年々増加する医療費の20%以上を占める薬剤費(2013年度で約40兆円)をジェネリックに切り替えた場合、年間1.5兆円も抑制できるらしい。
では、日本でなぜジェネリック医薬品が普及し難いのか?
厚労省はジェネリック医薬品の普及率を上げるべく、薬局の後発医薬品使用加算(基準調剤加算)等の普及策を講じているが、問題は現場。 製薬会社にどっぷり浸かっている医療機関は先発医療品の原価と正規の値段の差益、製薬会社MRとの癒着の狭間、或いは受診率が高い高齢者の自己負担率の低さが低迷理由なのかもしれない。
国民皆保険制度の良さにドップリ浸かっているとその制度の良さが薄れるー
厚労省(国)が(一括)管理しようとしても、明治維新から太平洋戦争を経た今、日本人の自立心、自制心は大きく変わったのだから、努力が表れ易い地域差を入れることも必要では?
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