甲斐犬です

 田圃の畦道を散歩していると、黒い犬を連れた同年代らしき男性が向かって来た。

耕地の畦道は公道では無いので車の運行が無く、犬の散歩には「打ってつけ」な場所なのだろう、ほぼ毎日犬連れに出逢うのだ。

 黒い犬は初めての出会いだったので、すれ違いざまに声を掛けて見た。

「犬種は何ですか?」

「甲斐犬です!」

「甲斐⁉ 珍しいですねェ・・・ 初めてです。猟犬ですよねえ・・・」

「はい、 先日は栃木で、鹿狩りをして来ました」

「何歳ですか?」

「2才です」

ボクサー犬やら柴犬、土佐犬、秋田犬の雑種・・・

 散歩中は規則柄リードで鎖がれているのだが、ときどき出会うボクサー犬の飼い主は畦道でリードを外すのだ。

飼い主は、「ウチの(犬)は(飼い主に)従順だから、人を襲うことは無いですよ・・・」

と言うが、犬だって気分が落ち着かないときが有るだろうし、瞬時に心の動揺が起こるだろう・・・

犬種が違えば個性も違い、必ずしも飼い主の思う通りには行かないのだろうに・・・

犬の気持ちは解らぬが、オリに入れられ鎖に繋がれている中での散歩時ぐらいは、思い切り走りたいだろう・・・

人工の狭いドックラン場では無く、広々とした田園の中を、河川敷の砂の上を走りたいだろう・・・

時間や場所を決めて、無料開放させることが出来ないモノか・・・

犬の気持ちは解らないが・・・

 

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

0コメント

  • 1000 / 1000