10万年以上前にアフリカを旅立ったホモ・サピエンスは、4万7千年前ごろにはネアンデルタール人が住むヨーロッパに辿り着き、地球の寒冷化温暖化の中、新たな生活を求めてユーラシア大陸を彷徨い、3万8千年前ごろには大陸の果て「日本」に辿り着いた-と言う根拠が、佐久市の香坂山遺跡から出土されたと言う。
奈良文化財研究所主任研究員の国武貞克氏たちが、昨年8月に長野県佐久市の香坂山遺跡の再調査で、後期旧石器時代を特徴付ける「石刃(せきじん)」技法による石器が見付かり、一緒に出土した炭化物の放射線炭素年代測定で3万5千年から3万6千年前と解ったのだ。
それ故、後期旧石器時代が始まる3万8千年前ごろから石器を使用する生活が想定されるのだ。
「ホモ・サピエンス」-
人類進化の過程で生き残ったヒト「ホモ・サピエンス」は、およそ20万年前にアフリカで出現し、時代や場所に適応する能力を次代に送りながら生き存えて来たのだ。
幾多の試練に耐え、抗体力を勝ち取って辿り着いた地、香坂山。
そこには黒曜石の山が在った。
「日本」が無かった時代に住み着いたホモ・サピエンス。
長野は日本の起点なのだ。
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