今月初めのことだが、チェコ共和国の上院議長団が台湾を訪問し、蔡英文総統と会談したニュースが在った。 「一つの中国」を国是とする中国に依って(台湾の)対外外交が遮断されている中で、且つヨーロッパに於ける中国の戦略「一帯一路」構想に積極的に協力して来たチェコが、台湾との友好をアピールしたのだ。
即時、中国・王毅外相はチェコに対して「重い代償を払わせる」「14億人の中国人民を敵に回すこと」で「背信行為だ」と抗議した。
ではなぜチェコは「中国のカネ」では無く「台湾との友好」を選択したのか?
そこには古代からの歴史が在る。
古代にはケルト人が独自の文化を形成していたが、そこにゲルマン人が、更にスラヴ人が定住して現代のチェコを形成しているのだが、10世紀以降は周辺の大国に侵略され、文化的にも宗教的にも他民俗の支配下が続いたのだ。
20世紀に入ると、ソ連の衛星国として共産党一党支配下に置かれていたチェコスロヴァキア社会主義共和国が市民の民主化運動(プラハの春)が起こったが弾圧された。
ところが、当時のソ連共産党第一書記だったゴルバチョフが指導した、グラスノスチ(情報公開)とペレストロイカ(再構築)に因り、「プラハの春」の指導者が復権、無血改革(ビロード革命)となった。
更に、中国のチェコへの投資額は、2016年に習近平が訪問した際の「今年中に950億コルナ、5年以内に2,320億コルナ」は不履行、逆に台湾の鴻海(精密工業)のチェコでの輸出品貢献ポイントでは第2位なのだ。 その上、最近ではヨーロッパ各国もチェコへの投資が増えたのだ。
さア、菅義偉新総裁への国民の期待度は?
選んだ訳でも無いので、期待も無い・・・が、その人に任せるのだから、関心は持って居ようよ!
意見は言おうよ! 役者にはキチンと演じて貰おうよ!
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