三宝柑(さんぼうかん)が届いた

 紀州藩の、「藩外移出禁止令」に寄り守られて来た-と言う「さんぼうかん」が和歌山から届いた。

「あれ? デコポンだ!」

熊本で生まれた「清見」と「ポンカン」のアイノコ「デコポン」にそっくりだが、食べて見ると、

先ず酸味が来て甘味が来た。  子供の頃食べたミカンと違い、最近は甘味の強い柑橘類が出回っているが、酸味の在る「三宝柑」は「食べた」感が在る。

 ところで「藩外移出禁止令」即ち「藩外への持ち出し禁止」は幕府を頂点とする中央集権体制(鎖国)の代表格で、各藩が幕府へ上納する資金の調達元確保なので藩の重要課題だったのだ。

だから、国替えをせざるを得ないときは、資金源となる技能或いは技師たちも一緒くたに連れ出したのだ。  この体制は江戸幕府の基盤であり、幕府を長らく支えて来た政策の一つで、百数十年前の「ヒィ爺さん」の時代まで続いたのだったが、長い幕藩体制に意識の変革と体制の劣化が重なり「維新」即ち無血改革(大政奉還)が起きたのだ。

しかし、長い鎖国体制は日本人気質を醸成し、世界に誇る独自文化を創生したのだ。


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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