土曜日のラジオ番組「久米宏ラジオなんですけど」は大抵聞いている。
その番組の中の「今週のスポットライト」は、時折り楽しい話題が聴けるので楽しみの1つにしている。
昨日の出演者は、「木下唯志さん(木下サーカス4代目社長)」だった。
サーカス興行で大事なことは、「一場所、二根(根気、営業)、三ネタ」だそうだ。
明治10年の創業以来、木下家に生まれた「家訓」なのだが、何より大事なことは公演会場。
今は仮設テントを興行期間3か月設置するのだが、スタッフやその家族の住居、動物の小屋、観客席等々凡そ3万坪を要するそうで、興行面からも「場所」の設定が最大のポイントなのだそうだ。
ある時は、大きな震災に遭い、公演テントが被災者の避難場所になった経験が在った-とのこと。
二番目が「根気強い営業活動」だそうだ。 公演会場を巡る住民交渉には神経を充分使い、地域に喜ばれる様な下地作りが重要-だとのこと。 公演1年以上前から会場を決定し事務所を開設してプロモーション活動をするとのこと。 既に、2年先まで決まっているらしい。
3つ目は「ネタ」所謂ショーの内容で、日本では唯一の団体で世界でも10団体程度であり、故に現在は数か国のスタッフに寄るショーが行われているのだそうだ。
「一人の人が、人生で3回(サーカスを)見に来ていただければ、サーカスは成功です」
と言う。
毎年行われるモナコ公国の「モンテカルロ国際サーカスフェステバル」が唯一の世界大会で、木下氏はそこでの優勝が夢-だそうだ。
子供の頃、一度見たことが在るサーカスだが、時代に流されるも挫けず、時代と共に生きて来た「木下サーカス」。 ヒトと共に在り、社会に沿って活動する「木下サーカス」。
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