今でこそ世界に通じる「甲州ワイン」だが、ブドウ酒の葡萄としての「甲州(葡萄)」は1,000年以上も前から甲州で栽培されていたらしいが、ロンドンで開催される国際ワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で「甲州ワイン」が5年連続金賞を受賞。
一躍、世界の「甲州ワイン」となったのは、甲州市のワイナリー「中央葡萄酒」の4代目オーナーの長女三澤彩奈さんに依るところが大きいそうだ。
三澤さんは「子供の頃からワインに親しみを持っていた」らしいが、仏・ボルドー大学の教授の言葉「醸造は魔術師では無い」を胸に、南ア・ステレンボッシュ大学院で醸造学を学んだ後、世界各地で修業し、これまでの「棚栽培」から「垣根栽培」に成功したことで収穫量は十分の一にもなったが糖度が20度のブドウ栽培に成功し金賞に結び付いたのだ。
『「甲州」は糖度が上がり難いので、アルコール度数を上げるために補糖をするのですが、補糖せず、ブドウの在りのままで勝負をしたかった』
三澤彩奈さんの言葉だが、「甲州」が世界の市場で認められた瞬間なのだが、これまでにどれだけの人が甲州ワインに係わって来たのだろう・・・が、現場で修業しワインづくりを知って、補糖では無く糖度の高い「甲州」づくりにチャレンジした彩奈さんに拍手を送りたい。
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