自宅を建てたのは、50年以上も前になる。
就職して2年、家庭を持ったため資金が無いまま親父に頼み込み、一先ず平屋のあばら家を建てたのだ。 親父に頼んで理由は、資金が無いため親父の農地に建てるしか無かったのだ。
故に、狭い庭ではあるが、実家や周辺の山林から移植して庭に植えた木が50年も経過してしまい、時折り剪定していたユズの木は太くなり樹高も5メートル以上になっていたので近所の植木屋さんに強剪定をお願いしたのだ。
「それで、どの辺りまで切り込みますか?」
「そうですねぇ・・・××さんにお任せしますよ。 ユズが収穫し易くなれば、良いので・・・」
やがてチェーンソーの音が鳴り、ユズの木を切る気配はしたもののアッという間に終えた様子に家の外に出て見た。
幹を2m程度残したユズの木と、そのため見事に見通しが良くなった景色。
ユズの香りが漂う庭で、思わず、
「植えたときは1mも無かったのになァ・・・」
2016年に導入された日本版「司法取引」により緊急逮捕されたゴーン会長。
財政危機に陥った日産自動車がルノーと提携し、ルノーの副社長だったゴーン氏が日産の社長兼CEOとなって20数年、「コストキラー」「Mr調整」の異名を得て世界的にも名声を得たが、特に日産に於いては「それは」社員全員の賜物だった筈。
にも拘らず、日産社の資金を個人の資産形成に流用したことが(日産の)社内部告発で事件化したのだ。
弁護士でも在る友人のグレッグ・ケリーを日産の社長に据えたゴーン会長は、ケリーの勧めだったのかも知れないが、流量した事実は歴然と在り逮捕となった。
初めは「うっかり」も無かったろうが、時間と共に関わる人も変わって来る。
時が、理にかなって来る-時が解決するのだ。
気付いた時に、剪定して置こう! 伸びてしまうと金も掛かるし周辺に悪影響が在る。
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