久し振りに朝6時に家を出て、群馬県上野村に8時半前に着いた。
上野村に行くには大抵関越道から上信越道を利用するのだが、今日は30年以上昔利用していた神流川沿いの一般道で行って見た。
途中の下久保ダムから神流川沿いのクネクネした国道も緩やかなカーブになり、ノンビリ走っていたにも拘らず途中で何度も止まって時間調整をする始末。
今日はサーキュラーヴィレッジ上野村の「ダブル発電所ツアー」に参加したのだが、産業情報センターに集合して、午前中はバイオマス発電を利用した上野村特産のきのこセンター訪問だった。
きのこの栽培は、日本では「原木栽培」と「菌床栽培」が多いが、村の98%が森林の上野村では自然現象で倒れ失われる樹木をペレットにして燃焼させ豊富な川の水を温水化。
テント状の作業場の棚に置かれたビニール袋詰めの菌床を、温水で作業場内を室温22℃湿度70%に保って、1日1.2トンの椎茸を栽培しているのだ。
午後は東京電力が運営する「神流川発電所」見学だった。
海抜1527m程の長野県側に在る「南相木ダム」の水を、群馬・上野村の海抜843.4メートルの「上野ダム」に一気に水を落とし、御巣鷹山の500m地下に造られた「地下発電所」のタービンを稼働させ発電しているのだ。
この「神流川発電所」の世界に誇れるモノは、上部ダムの「南相木ダム」から下部の「上野ダム」に水を流すだけでは無く、下部ダムに落とした水をその日のうちに上部ダム(南相木ダム)に水を揚げる「純揚水式発電所」で、その発電量は世界最大級なのだ。
話しは変わるが、
上野村に白井と言う地区が在り親戚筋が住んでいて、江戸時代までは「関所が在った」と聞いていたが、「産業情報センター」に置いてあった「白井の絵図」に拠れば、
「白井の大桑には隠れキリシタンの遺物が在り、隠れキリシタンの穀屋藤兵衛の家が在った」と記されている。
家康の時代には通商の事情からキリシタンや宣教師に便宜を図ったこともあり、蝦夷の地まで布教活動が行なわれていたらしいのだ。
群馬の山奥ではあるが、中山道の裏道街道だった白井地区。
生きるだけでも難しかった時代、心を癒す宗教信仰に救いを求めたのだろう・・・
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