子も孫も来ないヒマな大晦日は何十年振りだろう。
なので、朝から窓際でテレビから流れて来る音を聴きながら日向ぼっこをしていると、聞こえて来たのは懐かしいシネマ「ローマの休日」の場面だった。
パラマウント映画に憧れが在った学生時代にポスターを見たオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックの映画だったが、映像は今日が初めて見たのだ。
当時のオードリー・ヘプバーンは映画界では無名だったが、監督のワイラーとグレゴリー・ペックに認められ、女優としての力量を引き出されて一大スターに掛け上がったのだ。
話に拠れば、
夏の暑いローマの観光名所での撮影は、騒音対策、交通整理、パパラッチ対策等が大変だったらしく、ヘプバーンとペックの2人乗りスクーターで乗り回したシーンは映像では数分なのだが、撮影には6日も掛かったと言う。
サンタ・マリア・イン・コスメデイン教会の外壁に飾ってある「真実の口」に、ペックが手を入れた瞬間、手をちぎ切られた振りをしたときのヘプバーンが上げた大声は、台本に無かったヘプバーンの咄嗟の声だったそうだ。
それにしても、オードリー・ヘプバーンほど王女が似合う女優は現れないだろう・・・
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