28日からのニュースに、兵庫と鳥取の県境に在る氷ノ山での「遭難事故」が在る。
「大阪や奈良の30~70代の男性5人が25日車3台に分乗、1泊2日の予定で氷ノ山にキャンプに行ったが、26日に帰宅しなかったことで家族が最寄り署に緊急通報」
27日夜になって、その内の1人から、
「1人が意識もうろう状態で動けないため、4人で下山する」
と消防署に連絡が入り、警察と消防署は28日午後1時半頃ヘリコプターで4人を救助した。
残る1人(大阪在住66才)の捜索は28日から始まったが、29日は天候不良で捜索が出来ず30日に延期した-のだ。
1mもの積雪になり、天候も不順の中での捜索隊。
「使命」とは言え、日頃の訓練や鍛錬だけでは死線上を行けないだろう・・・
一方、経験の有無にかかわらず冬場のキャンプだ。
その装備や水、食料品はもちろん、日常訓練や数日前から天候等納得した上での行動だった筈の5人が、何故一人を残して下山したのか?
「仲間」と言うには、余りにも希薄過ぎる。
キャンプに行ったのだから火を起こせただろうし、下山も1人乃至2人ですべきだろう。
キャンプ未経験者だが、「仲間」なら残らざるを得ない人を中心に行動すべきでは無かったのではないか!
予想もしていなかった東日本大震災での「津波」は、釜石の合言葉「てんでんこ」が有名だが、この意味は「てんでんばらばらに逃げる」のでは無く、例え家族であろうと「不在の家族を心配して探し廻る」のでは無く、「(急を要するのだから)身の安全を確保しよう」なのだ。
あの太平洋を全盲のヨットマンとヨットで横断しようとして事故った(鯨に衝突した)辛坊治郎氏は、一人なら(遭難から)逃げる手段も方法も在ったが、「仲間」を優先して海上自衛隊の救助方法を選んだのだ。
ヨットには動力が無いため、クジラがヨットの存在に気付かなかったことが原因だった。
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