「ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ・・・」何時もの散歩コースを歩いていると、機械的な発信音が聞こえた。 車を停めて、望遠レンズ仕様カメラのようなもので何かを取ろうとしている若者が居たが、その脇を通り過ぎて行った。
途中、犬を連れた人には遇ったが、代わり映えの無い稲穂の中を歩いて行くと、先ほど見掛けたような望遠レンズを持った若者にまた遇った。
「何を撮っているんですか?」
「鳥です・・・」
「えっ?鳥?」
「ええ、セッカです・・・。 セッカを撮っているんです」
「ぜっか・・・ですか?」
「いいえ、セッカ・・・です」
「セッカ(?)・・・聞いてことが無い名前ですね・・・」
「あれがそうですよ」 指差す方向を見ると、飛び方がスズメのように上下して飛んでいた。
すると、若者がスマートフォンを開き、「これが、そうですよ・・・。スズメより足がちょっと長いんです」と言いながら、停めてあった車から何かを取り出してくれた。
鳥の写真集だった。 「ほとんど、近くで撮った写真なんです」と言いながら、説明してくれた。
「凄いですね!」と言う僕に、「趣味なんです・・・だから、公表しないんです。公表すると大変なんですよ!」 同趣味人が大挙するらしい。
蕎麦食いの場合、口コミに乗ることは在るが、大抵結果はガッカリするので大挙するようなケースは先ず無い。
色々な世界が在るなァ・・・
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