今日の昼飯

 ここ数日「山富貴」に行っていないので、今日は行ってみた。

玄関に女将さんが居たので挨拶をし、いつもの2人掛けのテーブルに行くと、女将さんがそば茶、手拭きと箸更に新聞を持って来た。

決まったように新聞(読売)に目を通していると、5分もしないうちに運ばれて来た。

今日は「笹切り」だ!  メニューには載せていないし、先客のテーブルには未だ茶しか無く、後から席に着いた僕に「笹切り」が来たので気を悪くしたかも知れないが、蕎麦を膳の一番手前に引き、当然蕎麦だけを口に運ぶ。

そうだ! 今週末には7月になるのだ。 緑色の蕎麦の季節なのだ。 通常、春先は緑茶を使うが、夏はクマザサを粉末て練りこむ「笹切り」だ。

食べ終えて会計しようとすると、店主が厨房から出て来た。

「どうでした?風味が在ったでしょう?」

「はい! ですけど・・・柚子などに比べれば風味は薄くなりますネ」と、僕。

打ち手(蕎麦打ち)に取っては、更科粉に笹パウダーを入れ捏ねていると、香りのバリアに入っているので、僅かな風味でも感じるのだが、茹でて出された段階で風味は削がれるため、客には僅かしか感じられないのだ。

春蘭を使って緑色を出す方法も在るが、季節ごとに変わる蕎麦は面白いし、「山富貴」は粉が安心だ。


毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

0コメント

  • 1000 / 1000