一昨日、「総裁選に出馬する」と明言した菅総理が、「(自民)党の総裁選に出馬しない」と、前言を翻した昨日の発言理由は何だったのか(?)
殆どの国民は下より、評論家も国会議員仲間さえも、「(急なことで)驚いた」との感想だが・・・
政治の世界は、「一寸先は闇」と言うが、チョット待った!
過去にも、「事情により」首相が辞任を表明した折、「政治の世界は『一寸先は闇』」と表現されたことが在った。
細川内閣を受け継いだ波田孜内閣だったが、与党の社会党や「さきがけ」が離脱して、2か月後に「自社さ」連立政権(村山富市政権)が出来たとき、
リーマンショックで支持率が低下した麻生内閣だったが、翌年の衆院選で大負けし野党に政権を明け渡したとき、
更に昨年8月28日、長期政権を築いて来た安倍首相が持病の「潰瘍性大腸炎」で突然辞任を表明したとき、「一寸先は闇」と表現した。
では菅首相の辞任、否、「総裁選不出馬」の事情は予想出来なかったことなのだろうか・・・
岸田氏から仕掛けられた「老害排除」は、即時反応した二階幹事長との会談で二階氏から快諾を得、その場で「総裁選出馬」を明言したのに・・・安倍・麻生氏両頭は揺るがないのに・・・
だが、1年前の安倍氏の辞任事情を見返してみよう。
表理由は持病だが、国民の支持率低下の最大理由は「新型コロナ対策」だったのだ。
パンデミックの世界の中で、人口10万人当たりの感染者数で言えば、1位のイギリスの1,396人に対して日本は31人、死亡者数もイギリスの61.7人、ベルギーの84.7人に対し0.8人だ。
ところが国民の評価は、イギリスの「肯定的評価46%否定的評価54%」に対して日本は「肯定的評価55%否定的評価43%」なのだ。 あのイギリスやアメリカに比べれば感染者数も死亡者数も桁違いに良い-のに・・・対策も国としてキチンとやっていたのに・・・
安倍氏から禅譲された菅氏、安倍氏からのワクチン獲得路線に乗り、後は自分が温めて来たデジタル庁立ち上げで「安寧か」と思ったのだが・・・
岸田氏が9月2日新たに掲げた、コロナ対策「健康危機管理庁新設」対応で安倍氏に面談。
一方、次の「幹事長」として内諾を得て、党の若手議員の動向を探った小泉環境相からの情報から、「このままだと(総裁選が)危ない」では無く、「衆院選で過半数割れ」・・・
安倍長期政権に「泥を塗る」ことになる-と判断したのだ。
「コロナ対策に専念する」と言う
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