「食事、出来ますか?」 「はい、今日は栗ご飯ですけどネ」
やがてテーブルに、箸休めの漬物3種、切干大根と真昆布の甘酢漬け、きびなごの干物にメーンの栗ご飯が並んだ。
「もう少ししたら山菜ですね。・・・ところで、行者ニンニク、お好きですか?」
「ええ、独特のふうみが在って・・・秋山郷(新潟と長野の県境)では、生醤油で食べるんですよ。」
他愛ない会話をしていると、店主の女将さんが調理場からゴソゴソと1本の瓶を取り出した。
「これ、何だか分かります?・・・ 自宅で造ったビールです。」
「え!自家製の・・・ですか?」 驚く僕に、
「ええ・・・」
「でも・・・、税金とか・・・」 僕の疑問を解決するように、
「ビールって通常アルコール度数が5%在りますよね・・・それを、1%未満にするんです。 そうすれば、マイビールが違法では無くなるんです。・・・国産品は無いのですが、「手造りビールキット」が在って、安くて簡単なんです・・・」 とのこと。
確かに、ネットショップで見ると、ブラックロック「エキストポートビルスナー」ビールセットは3,280円で、仕込み量が11.5ℓ。仕込み時間2時間程度で楽しめるらしい。
「〇〇さん、ホップも日本の山で採れるんですよ。 カラハナ草って言うんですけどね・・・」
と、言いながら一旦ご自宅の部屋に行き、ビニール袋を持って来た。
確かに、見た目がホップにそっくりだった。
自家醸造ビールは通常製造免許を受けたものが製造所ごとに所轄税務署長の許可を得て醸造しないと、10年以下の懲役刑か100万円以下の罰金刑が待っているし、クラフト独特の味を楽しむのなら小川町(埼玉県)に在る麦雑穀工房「マイクロブルワリー」をお奨めする。
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