スイスに本部を置く世界経済フォーラム(ダボス会議)に初めて参加した習近平国家主席はその基調講演で、トランプ次期政権を念頭に置き、「現在、世界で起きている多くの問題は、決死手経済のグローバル化がもたらしたものでは無い」とした上で、「中国は一貫して開放的でウインウインの地域自由貿易を貫き、排他主義に反対し、人民元を操作し手貿易競争力を高めるなど毛頭も無く、増していわんや、通貨戦争をする気など全く無い。」と主張したとのこと。
我が国に入って来る中国のニュースからすれば、中国国内の多くの矛盾や党に因る締め付け、ゾンビ企業による鉄鋼過剰生産問題、人民元の国際通貨(SDR)入り等々、大手を振って世界を駆け巡るには懸念が多い-と映る。
一方、オバマからトランプ政権に代わるアメリカやドイツのメルケルを始め、フランスのオランド、イタリアのレンツイ、カナダ・トルドーが欠席する中、初めて出席する習近平主席のために開催日を速めたスイスは、ヨーロッパで最初に中華人民共和国を認めた国だ。
故に、最恵国として扱われた習近平主席は、欧州の中心・スイスでの世界の貴族達が集まる前で、出席者からの注目を集める演出が言わしめた言葉ーとすれば理解出来る。
2012年リオデジャネイロで開催された「環境の未来を決める世界会議」で語ったウルグアイのホセ・ムヒカ大統領のスピーチと比較してはいけないだろうか?
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