渋沢平九郎

 2024年度上半期から新一万円札の顔になるのが江戸末期、深谷市血洗島出身で、一橋慶喜に取り立てられて近代日本資本主義の父とまで呼ばれた渋沢栄一だが、その(渋沢)栄一が将軍・慶喜の名代としてパリ万博等に渡欧する徳川昭武(水戸徳川家)の随員となるため急遽養子となったのが妻(千代)の弟・尾高平九郎だ。

 平九郎は現在の深谷市下手計の名主の子として生まれ、子供の頃から文武に励み10歳で神道無念流を学び極めるが、渡欧した栄一の相続人養子となり江戸に出ると、「王政復古の大号令」、「鳥羽伏見の戦い」等々幕末の動乱に巻き込まれて行くのだが、慶喜が大政奉還を決めると、慶喜の復権を願う有志・彰義隊が発足。 従兄の渋沢成一郎が彰義隊の代表となったため、平九郎も組頭として参画。  鉄砲隊の新政府軍との「上野戦争」は瞬く間に敗戦となり、渋沢政一郎や平九郎たちは上野を逃れ「振武軍」を結成し能仁寺(飯能市)に居を構えて「飯能戦争」となるが半日で敗戦。

平九郎は横手・白子から顔振峠の茶屋に辿り着き、茶屋から秩父への抜け道を聴き大刀を預け農民姿で茶屋を出たが、茶屋の薦めと異なる「越生・黒山」へ下った途中で新政府軍の斥候に遭遇。

小刀で戦ったが右肩を切られ足に銃弾を受け、斥候が仲間を呼びに行った間に傍に在った岩に座して観念の自刃。

 平九郎の兄・新五郎は富岡製紙工場の初代場長であり、彰義隊、振武軍のリーダーだった(渋沢)成一郎は大蔵省に入り実業家となったのだが・・・

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来年(2021年)のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」は渋沢栄一の生涯ドラマだが、平九郎(配役・岡田健史)が楽しみだ。 

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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