桜かくし

 信州大学農学部の公開講座「千本杵蕎麦」に参加した折、「近くに美味しいそば屋が在るよ」と紹介された蕎麦屋「ZCOBO」。

 中央高速の伊那ICで下り、権兵衛峠から木祖村に出て木曽町で開田高原方面に折れて暫く行った処に蕎麦工房「ZCOBO(時香忘)」が在るのだが、或る年、季節外れの雪が降った日に出された蕎麦を食べていると、白い蕎麦の中からピンク色の蕎麦が出て来たのだ。

「桜かくし(蕎麦)です・・・」

当時はオヤマボクチを使った「野点(のだて)」を食べに通ったのだが、季節外れの雪にヒントを得た店主の傑作だった。 あれからもう10年以上経っただろうか・・・

 使用していた入れ歯が昨夜壊れてしまったので、雪交じりの中を歯科医院に向かい補修していただいた。  入れ歯は変わりようが無いが、歳を取っても肉体は日々変化するので、食事の度に入れ歯の不安定さが出るのだ。  入れ歯を固定する訳には行かないんだなあ・・・

 ところで、今朝方駐車場に居たカタツムリは帰宅時には居なかった。 

また冬ごもりに戻ったのかナア・・・

昨日まで空を飛んでいたツバメは、この雪の中、何処に避難してるのかなあ・・・

家族で充分に打ち合わせ、出来ているのかナア・・・

 さて、前述の「ZCOBO」だが、店主の時田氏は名古屋生まれの元商社マン。

定年を待たずに退職し、趣味の木工細工の工房を開いたのだが来館者が来ず、地元民に聞くと、

「この辺は、蕎麦で無ければ誰も来ないよ!」

 蕎麦アレルギーにも拘らず、一念発起して県内の蕎麦屋を巡り、日本一の蕎麦屋を目指した・・・

「ZCOBOって、(Zから)最高の、究極の工房と言う意味ですか?」

と聞いたとき、「いやァ~、時や香りを忘れるって言う意味だよ」

と言っていたけど・・・   また、行ってみたいなあ・・・



毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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