我が家には柿の木が2本(筆柿、伝次郎柿)在り、2本とも枝が折れんばかりに生ったが、幾つか食べただけで殆ど虫の影響か鳥に拠るものか判らぬが既に落ちてしまった。
子供の頃は学校から帰ると、柿の木に登っておやつ代わりに柿を食べたものだが、近年贅沢になり、甘柿よりも渋柿を好み、山梨から取り寄せる「枯露柿」は冬の楽しみになっている。
さてこの「枯露柿」だが、産地は甲州市から塩山地方で、同じ山梨でも南側の飯田・下伊那地方には「市田柿」が在る。
だが「市田柿」とは飯田・下伊那地方に古くから栽培されている柿の種類であり、その食べ方も渋柿なので皮を剥き、一旦干した後に硫黄で燻蒸するのだが、燻蒸した柿そのものも「市田柿」と言っている総称なのだ。
更に東北地方、山形には「紅柿」の干し柿が在り、福島には「あんぽ柿」が在る。
これ又、美味しい。
だが、究極の干し柿は岐阜の「堂上蜂屋柿」だ。
糖度は65度だそうで、食べ方も「パクリ!」と口に入れるのでは無く、ヘタの在った方から二つに裂いておもむろに食べる、所謂「ドライフルーツ」では無く生菓子としていただく-のだ。
嗚呼、 正月の「蜂屋柿」が待ち遠しい!
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