メルトダウン

 1960年、双葉町と大熊町にまたがる場所に(福島第1)原発の計画が持ち上がり、過疎の町からの脱却を図ろうとした双葉町の思いが一致し1967年から工事が始まると、「原発に行けば金になる」と地元は勿論全国各地から双葉町へ労働者が集まった。

 その中で、原発の安全性に疑問を抱き反対運動を始めた岩本忠夫氏。

原発交付金で潤う地元の県議選に3度挑戦したが落選し、1982年に自ら立ち上げた反対同盟を辞任。 1985年に当時の町長が不正支出問題で辞任すると町長選に推挙され大量得票を得て当選、5期20年間職を全うしたがその間に電源三法交付金や東電の寄付を財源に大型事業を進めた。

「もう、出来ちゃっているから、後ずさりは出来ない-と言うのが一番の問題だったのでは無いでしょうか」 と、反対同盟の元同士は振り返るが、本人は、

「・・・フタを開ければ落選。 家族は勿論兄弟も親戚にも辛い思いをさせたよね・・・特に子供には・・・」

 大震災が原因と言われようと、「フクシマ神話」とまで言われた原発がメルトダウンー

人類が経験したことの無い、極めて困難な廃炉に向けた作業が今も続く福島第一原発。

核分裂の連鎖反応によって膨大な熱を生み出す原子炉は、制御棒が挿入され、緊急停止した後も極めて強い熱を出し続ける。  そのため最も重要なことが「冷却」なのだが、事故当時真っ先に起動した「イソコン」と呼ばれる非常用の冷却装置。

現場の運転員たちは、この「イソコン」を作動させて原子炉の冷却を行っていたため、事故直後の「イソコン」の稼働状況を視て「冷却されている」と判断したのだが、「イソコン」が稼動している場合は原子炉建屋の壁に在る「豚の鼻」と呼ばれる排気口から大量の蒸気がふきだされることを見逃していたのだ。

 地震発生から2時間後、「イソコン」の確認に向かった発電班員は、「モヤモヤと出ている蒸気」を視て報告はしたが、対策本部は「正常に作動している」と判断したのだ。

専門家に依れば、

「原子炉建屋が殆ど隠れるくらい蒸気が発生します。 経験が有れば、音で『イソコン』の稼働が判るんですけどね」

 ・・・

 このままでは、自民党もメルトダウンするのかも・・・ 経験の無い菅氏の顔は、このところ「スッキリ」している・・・

 

毛呂古酒's Ownd : 閑話休題

世間的には後期高齢者と言われるが、今暫く閻魔様にはお茶でも飲んでいただけるよう頑張ってみようかな?

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